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おはようございます！ 

 

嚥下機能が低下して、誤嚥を起こしやすくなっている高齢者は…! 

たとえ一度肺炎を治したとしても…!

また誤嘸性肺炎を繰り返すことが少なくありません…! 

 

つまり、肺炎を治療することは…!

次の苦しみを『予約』することと等しいのです…! 

’10年、アメリカで、興味深い研究が発表された…! 

 

重度の認知症患者323人を対象に…!

肺炎の抗菌薬治療がその後の生活に…! 

どう影響するかを調べたところ…!

抗菌薬による肺炎の治療を行わなかった人に比べて…! 

治療を行った人たちは、寿命はわずかに伸びたものの…! 

苦痛や不快感を示す数値が高かったという…! 

 

つまり、肺炎を薬で治さないほうが、苦しみが少ないのだ…! 

現在、欧米では、終末期の肺炎に対して、本人の意思にそぐわない…! 

抗菌薬治療を行うことはほとんどない…! 

たいていの場合、終末期に肺炎に…!

かかれば、そのまま死を迎える…! 

 

’17年、海外での事例を受けて、日本呼吸器学会は…! 

「成人肺炎診療ガイドライン2017」という新しいガイドラインを発表した…! 

従来、薬で肺炎を治すことは医者の務めであり、それを放棄することは…! 

怠慢とすら考えられていたが、死を迎えつつある患者に対しては…! 

「肺炎を治療しない」という選択肢もあると明記された…! 

 

肺炎は、「老衰死」を迎える過程の一部であるとようやく…!

日本で広がり始めているのだ…! 

とはいえ、依然として、多くの医者は肺炎を…!

見たら抗菌薬で治療しようとするのもまた事実…! 

 

病院にかかれば、当たり前のように抗菌薬を処方され…! 

肺炎を繰り返す苦しみの末に死に追いやられてしまう…! 

それが医者の仕事とはいえ、高齢の患者にとって…! 

死の瞬間まで病と闘い続けることが…!

幸せとは限らない、しかし、病院に入ったが最後…! 

 

わずかばかりの時問、死を先送りするために薬を投与され続けることになる…! 

その苦痛を考えれば、一日、二日、死期が延びたところで…! 

あなたも家族もつらい思いをするだけだ…! 

 

（「週刊現代」2019年9月7日号より）　　　　　　　　　　　　 

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