「発熱、低血圧、多臓器不全」・古河市で筋肉を軟らかくして痛みを改善する口コミでおすすめの治療院！！！

おはようございます！ 

 

 東京オンコロジーセンター代表が解説する。 

便秘のときに腸に穴が開くと、便が漏れ出し、

お腹全体に炎症が広がって緊急手術が必要となります。 

 

そのうえ、細菌が生み出す毒素が体内にばら撒かれて、 

発熱や低血圧、多臓器不全などを起こし、

命を落としてしまう危険もあるのです。 

 

高齢者の便秘のタチが悪い理由はもう一つある。

筋肉が衰えて、いきめなくなってしまうのだ。 

吉川浩史さん（55歳、仮名）は、３年前、

78歳で亡くなった父・照夫さん（仮名）の最期を振り返る。 

 

父は70歳のときに家の階段で転倒し骨折して以来、 

転ぶのを恐れて歩かなくなり、みるみる筋肉が落ちていきました。 

手足はほとんど骨と皮だけで、かなりやせ細っていた。

その頃から、父は便秘に悩まされ始めました。 

 

便意はちゃんとあって、トイレに行くけれど、

いきむ力が足りなくて、便が出ないのです。 

ある朝、私の妻が起きて、トイレに行くため、

廊下に向かおうとすると、きつい臭いが漂ってきた。 

 

不思議に思いながら、廊下に続くドアを開けると、

父が真っ白な顔で、ぐったりと床に倒れていた。 

しかも、辺りの床一帯に血の塊みたいな吐瀉物が散らばっている。 

慌てた妻が私を起こしに来て、急いで救急車を呼びました。 

 

搬送された病院でレントゲンを撮ると、腸にはびっしりと、便が詰まっていた。 

お尻から出す力が足りないせいで、口から便を吐くに至ってしまったのだ。 

その日は、淀腸で腸に溜まった便を出してもらって、退院しました。 

 

ですが、いきむ力がないので、また1週問もすると腸に便が溜まってしまう。 

父はその後も２度、排便できないために、救急車で運ばれました。 

そんな生活を続けるうちに父はみるみる憔悴していき、

しまいには寝たきりになって、亡くなりました。 

 

自力ではもちろん、薬を使っても便を出せなくなると、 

洗腸や、指で便をかきだす摘便を行わなくてはいけなくなる。

だが、これも諸刃の剣だ。 

 

肛門は、指や舌と同じくらい鋭い感覚を備えたデリケートな部位で、

そこを通るのがオナラなのか、 

便なのか、下痢なのかを正確に感じ分けることができます。 

 

ところが摘便や淀腸が癖になると、繊細な肛門が傷つけられて、感覚が鈍くなる。 

実際には、便が下りてきているのに、オナラだと勘違いして、 

お腹に力を入れてしまい、便秘なのに便失禁をする人もいます。 

60歳を過ぎてからの「快便」は、とても贅沢なことなのかもしれない。 

 

（「週刊現代」2020年2月22日・29日号より）　　 

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